カンガルーカップ チャリティーイベント結果ご報告2011年04月27日
4/24(日)、岐阜県で今開催中のカンガルーカップにて、不田涼子プロ主催のチャリティーイベントが行われました。
(写真は、日本テニス協会HPより。無断転載禁止されています。)
その様子は、涼子ちゃんのHPや、日本テニス協会のHPに写真がありますので、是非、ご覧下さい。
そのどちらにも載っていない、私的にとても感動した話を書きますね。
それは、選手達の熱い思いです。
24日、予戦1日目は、夕方からあいにくの雨・・・。
予戦終了後、外のコートでチャリティーストローク、その後、チャリティーオークションが行われる予定だったのですが、まず、雨で予戦がインドアに。
イベントも当然、インドアに移動する訳ですから、全体的に時間が押し押しに・・・。
さて、この長良川テニスプラザ。とても良い施設で、インドアのコートの試合の様子も、階段状の客席から一部観覧出来るのですが、客席は、建物の外に屋根があるだけで、かなり寒かったのです・・・。
この涼子ちゃんのHPの写真が分かりやすいかな。
緑のネットから手前が外なんです。
まずは、藤原里華ちゃんと私が、『よし!!ここはひとつ会場を暖めよう!!』ということで、即席漫談ペアよろしく会場にご挨拶。
『今、選手達が予戦を頑張っています。もう少し!もう少し、待って下さいね!!』
予戦の熱戦に、寒さを紛らわすことが出来た前半はまだ良かった。
しかし、観覧出来ない右奥のコートが一番の接戦になり、お客様は、試合も見られない中、ただ待つ事に・・・。
この日は、本当に気温が低く、冬のよう・・・。
そこで、控え室の選手達・・・。
『どうしよう。このままではお客さん、凍えちゃう。帰っちゃう方もいるよね?』
『オークションを先にしてあげた方がいいんじゃないかな・・・』
しかし、ここで問題が・・・。
本来の予定では、チャリティーストロークが先。
オークションに参加しない予定の選手達は、それが終わったらホテルに戻れる予定なのです。
それを逆にしたら、帰りが、押した分も含めると、予定よりも3、4時間も遅くなってしまう。しかも、この寒空・・・。体調を管理する事から試合ですから、残ることを強制するなんて、私にはもちろんのこと、涼子ちゃんも言い出せない・・・。
しかし!!
ほとんどの選手が、自発的に言い出したのです。
『これ、オークションが先でしょ!』
しかも、
『選手が外に出てお客さんと交流したら、少しは気が紛れるんじゃないかな』
と、控え室に差し入れのあったお菓子を、会場のお客様に、手渡しで配り始めたのです!!
会場のお客様はビックリ。そこここで、写真撮影が、握手が、始まりました。
しかも、それらが落ち着いても、選手達は控え室に戻らない。
『風邪引くから戻ったら?』と声をかけても、『でも、私達がいた方が、少しは気が紛れるし・・・』と帰らない。
感動しました。
選手達が、どれだけ体調管理に気を遣っているかは想像がつきますよね?
そして、夜の休息を本当に大事にする。このこだわりはプロとしてベストパフォーマンスをする為に、当然の事です。
それが、帰れる予定が、試合以外の要因で3、4時間も遅れるなんて、誰が怒り出しても不思議ではない。
なのに、みんなが笑顔で頑張っているんです。薄着で寒空の下・・・。
そしてオークションが始まり、出品していない外国人選手達も、ずっっっっっっっっっっと、その場にいて盛り上げてくれたんです。
司会の私が退席を促してあげなかったのもその要因の一つで、それは申し訳なかった。
でも、それにしても、そしていくらその後ストロークイベントがあるとしても、外国人プロ選手なら『体が冷えるし、出番が来るまで控え室にいるわ。』となるのが普通。勝手にいなくなる事も出来るのです。
なのになのに、24日に参加してくれた外国人選手は、みんなが、両手をすりすり、足をジタバタさせて寒さに耐えながら、時に『(商品を)見せて見せて!』と参加し、ずっと、笑顔でイベントを見守ってくれている。
終わってから、退席を促さなかったお詫びとお礼を述べたんだけど、全員が『そんな事ない!私は参加出来てとても良かったし、自分自身がとても楽しんだんだから』と口を揃えて言ってくれたのです。
すごい。
日本はひとつ、世界はひとつだ!!
こんな裏話があった事を、ここにご報告したかったんです。
最後に・・・
藤原里華ちゃんが、イベント当日ブログに書いていた事で、気が引き締まりました。
『被災地の方々はまだまだ戦っておられます、
私達も日々戦い頑張り続けましょう。』
本当にそうですね。
今回のイベントで、沢山の方の愛情とお気持ちを集める事が出来ました。それはとても素晴らしいことです。
でもそれに自己陶酔することのないよう、日々、共に歩む努力をしなくてはいけませんね。
涼子ちゃん、オツカレさまでした!
義援金は、総額¥554,200となりました。
この義援金は、(財)日本テニス協会義援金口座を通じて、被災地に送られます。
また、発起人である不田涼子選手の所属企業(東京レストランホールディングス(株))がオークションで集まった金額と同額を義援金として拠出して下さいます。 (岐阜県テニス協会より)
参加選手
不田涼子、藤原里華、飯島久美子、中村藍子、青山修子、高雄恵利加、瀬間友里加、岡田上千晶、秋田史帆、石津幸恵、井上明里、宮村美紀、手塚玲美、米村明子、浜村夏美、宮崎優美、
タマリン・タナスガーン(タイ)、ノパワン・ラーチワカーン(タイ)、チャン・ユンジャン(台湾)、チャン・ハオチン(台湾 ユンジャンの妹さんです)、ケイティー・オブライエン(イギリス)
オークションには、伊達公子、森田あゆみ、錦織圭、田中真梨、井上雅、井上万里 他、引退した選手達(森上亜希子、浅越しのぶ、米村知子、本村剛一)や男子選手(内山靖崇、守屋宏紀)、外国人選手達(キム・クライシュテルス、アンナ・クルニコワ、ダニエラ・ハンチュコバ)、も提供
(敬称略)